事例紹介

VR(バーチャルリアリティ)旅行講座【高齢者】

  • 今回のご相談

    いろは大学の学生向けに、最新テクノロジーを活用した講座実施をしたい。

  • 頂いた条件

    ・40名×2回(それぞれ2時間)で実施すること
    ・ネットワーク環境もあることからオフラインでVR体験すること
    ・VR酔い、あわないという学生向けの視聴方法を検討すること
    ・旅行を題材としつつ、テクノロジーの今、未来についても触れること
    ・学生の質問にお応えする時間を設けること

  • 実施内容

    2月8日、22日の2回実施の1回目40名向けに実施。

    コロナ禍に研修旅行の代替機会の場の提供を目的としてJTB様と開発をした「バーチャル修学旅行360~日光編」を主とした内容。
    本プログラムは、日光東照宮、華厳の滝、戦場ヶ原、足尾銅山といった観光スポットを2D映像で学び、その後に3DVR映像で体験するという組み合わせ。
    ファシリテーターは、途中途中でクイズの出題、マニアしか知らない歴史の真実、SDGsの取り組み、撮影秘話といった内容を盛り込み、参加者を巻き込んだスタイルで進行。

    1.日光東照宮①②③
    2.中禅寺湖&華厳の滝
    3.戦場ヶ原
    4.足尾銅山

  • 担った工程

    1.ご要望の確認
    2.プログラム概略の提示
    3.職員に体験する場を設定
    4.プログラムの詳細作成と提示
    5.利用デバイス等、会場の確認
    6.講座の実施

    当初は沖縄を提案したが、参加者が過去に行ったことがある場所を振り返ることができる、新しい気づき・発見ができる、といった観点で日光に決定。

埼玉県志木市のコミュニティ事業。その一貫で、いろは大学は知的欲求の高い高齢者が参加できる講座を年間を通じて実施している。

半年ほどの準備期間を経て2月8日に1回目の講座を実施。

最後までVRにチャレンジをする姿勢、新しい知識を得たことに目をらんらんと輝かせて質問頂ける意欲、参加者が体験した講座を子どもたちに対してはどのような視点で伝えているか等をお話している際の真剣なまなざし等々。

「いやー、得るものが多くて本当に今日は楽しい講座だった。頑張ってよ!」

こうしたお声を数多く頂きもちろん嬉しかったのですが、講座を実施している私のほうが学びが多かったことに改めて気づかされました。

生涯教育ではありませんが、人は姿勢・意欲さえ失わなければ何歳であっても学び続けることができるということ、そして、そういった姿勢・意欲があることは何歳であっても若々しいだけではなく、かっこいいなと、自分もこうあるべきだと素直に感じました。先輩方の活躍があってこその今であり、未来を創る子どもたちの為にも自分も頑張ろうと決意を新たにした1日でした。

 

2月22日に2グループ目の受講生の皆さんに実施(アンケートから抜粋)。

・初めての体験で、最初は受講生の戸惑いがありましたが、講師・職員の対応でとても楽しそうに参加をされておりよかったです(職員)。

・スマホに触る機会としても良かったと思います(職員)

・360°映像が見れて、普段では見られないところがたくさんあって楽しかったです(受講生)

・ITの進歩はすごいなと実感しました(受講生)

・脳が活性化された気がします(受講生)

・普段、自分たちで観光に行く場合は説明等がなく見学して終わってしまうがVR体験では説明がいろいろあり、好きなところを見ることができるのでより楽しめました(受講生)

・白内障の方は光ってしまいよく見えなかったようです(職員)

・長時間VR体験をしていると酔ってしまったという声もあがっていました(職員)