事例紹介

地域探究の導入~沖縄の自然・文化を学ぶ【中学生】

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  • 今回のご相談

    これから探究学習を進めていくうえでの導入パートとして、水戸第一高等学校附属中学校1年生(80名向け)に沖縄の文化や自然を体験できるプログラムを提供したい

  • 頂いた条件

    ・1コマで、沖縄の文化や自然を知ることができる内容にアレンジして欲しい
    ・沖縄を感じられる工夫をして欲しい(VRを体験、琉装でファシリテーション☚これは実現できず、ちんすこうなど)

    バーチャル修学旅行360沖縄編の台本、映像を当校用にアレンジをして実施をしました。
    地域探究、環境破壊の現状とSDGsの取り組みといったところを今後、深堀りしていけるような工夫を施しました。

  • 実施内容

    ・ゴール:「これから全国を対象に個々が探究活動していく導入的な位置づけ、まずは楽しみ興味・関心を持つことから始めて欲しい」
    ・クイズ:5問全問に1人でも正解したら特典(ちんすこうお土産)あり
    ・内容:①首里城(2D+VR)②沖縄の海・サンゴ(2D+VR)③マングローブ(2D)

    2D映像で知識を得て、クイズと解説で興味度合いを高め、VRで疑似体験のサイクル。
    このサイクルを回す中で、もっと知りたい、実際に行って確かめたい、ここが疑問などなど、生徒たちの探究心に火をつけることができたと思います。
    また、デジタルを活用することで、より興味・関心、習熟度合いを高めることができることも確認できました。

  • 協業した法人(支店)

    JTB水戸支店:ご担当(塚本様)
    当日のファシリテーションも塚本さんが行いました。
    生徒たちの盛り上がり、先生方からのご評価もしっかりと頂ける安定感ある素敵な進行でした。

茨木県を代表する進学校である水戸第一高等学校の付属中学1年生向けにイベント実施。

【アンケート抜粋】

総合満足度:97%(うち非常に満足:70%)

・VRだと、臨場感そのままで人が入れないところにも行けて、夢が広がるなと思った。もしつまらない授業に使用しても子どもたちが楽しみそうだなと思った。技術がもっと進歩すると、目だけでなく5感でその場の感じが味わえるようになるのかなと思った。

・同じ城でも、水戸城(跡)と首里城では雰囲気が全然違った。こういった直感的なところは写真や文章などだけだと中々捉えづらいのでVR体験はとてもいいと思った。このご時世、行けない所の体験をするのもいいと思うが、実際に行く前にこれをやっても大いに盛り上がりそうだと思った。

・サンゴ礁はとても今数が減っていて、観光者に対してサンゴ礁を植える体験をさせてもらえるというのはとても良いと思った。首里城の火災は大変だったが、そこからしっかり復元し、二度と火災が起こらないように気をつけていきたいと思った。

・VR(3D)と動画(2D)、説明の3つの方法で知ることができた。また、クイズ形式で沖縄について学ぶことができたと思う。そして、VRで沖縄等を旅行ができるので、今後、旅行先を決めるのにVRを使うなどの活用も進むのではないかと思った。

・首里城の建設者や、室内にトイレがないことなど、大きな歴史から些細な豆知識まで知ることが出来た。沖縄のカヌーが、本当に外国みたいで、沖縄に行ったらぜひ乗ってみたいと思った。

・360°、自由に見ることができたので、開放感があった。特に、水の中は幻想的だった。このようなVR技術の仕組みを知りたいと思った。

・JTBの人たちに沖縄の歴史、方言などたくさんのことを教えてもらいためになった。また旅行に行きたいという気持ちが高まったし、もっと日本の魅力を知っていきたいと思った。

・同じ日本でも、本州から離れた沖縄では、茨城では見られない独自の文化が発展していて、普段とは違う景色が素晴らしいと思うとともに、これらを守っていく事が必要だと考えた。

・VRはもちろん、他の近代の技術は空間や時間、体の不自由などを超えて新しい体験ができる、とても興味深い技術だと感じた。また、もっとどんなことができるのか調べたり、考えたりしたいと思った。

・今回のVR体験では首里城や沖縄の自然について学ぶことができました。首里城にはトイレがないことには驚きました。また、マングローブのカヌー体験ツアーでは、マングローブの生態についても学ぶことができ、ヤンバルクイナは天敵がいないことから、飛べなくなったことがわかりました。

・VRの技術が普及することによって、障害があって不自由な人、経済的に不安定な人などでも軽々旅行に行った気分になれるという利点があり、これはバリアフリー(?)なものとして将来的に認められるのではないかと考えた。しかし、旅行の計画を家族や友達としたり、旅行先に経済的に貢献したりなどを行えなくなってしまうという欠点も多くあり、実用化についてはもう少し慎重に検討していただきたいなと私は考えました。

・沖縄の海がきれいなのはプランクトンがいないからで、でもその代わりにサンゴが養分を作って魚たちが住みやすい環境を作っていることを知りサンゴはすごいなと思いました。また、今まではサンゴはきれいだから守るのだと思っていたけれどサンゴを守ることには海の生態系を守るという重要な役割があることがわかりました。そしてサンゴを守るために様々な人がサンゴの苗を植える活動をしていることを知り、自分にもできるサンゴを守るための活動はないのか調べてみたいと思いました。

・私はVRと聞いて、あの大きいゴーグルのようなものをつけるのだと思っていたけれど、スマホと小さなレンズだけでこれほどリアルな体験をすることができるのだと知って驚いた。(メガネ民からすると、ゴーグルはメガネを外さなければならず全く見えなかった経験があるので嬉しかった)。またVR体験をしたことによって実際にこの場所に行って空気を感じてみたい!こんなことがしたい!という具体的な旅行への意欲が生まれたので、すごいなと思った。そしてこの技術がさらに普及していけば、家でも簡単にVR体験ができるようになるのかなとも思った。

・今日のVR体験では、沖縄の首里城や自然などの現状について、より鮮明に見たり学んだりすることができた。現地の人達が一丸となって自然を守ったり、首里城の復興に取り組んでいることを知り、自分にもなにかできることはあるのではないかと思った。今日の学びを生かして今後も生活していきたい。

・今まで歴史の授業で習ったことが知識に行かせたので、このような場面で知識を活かせるように歴史の勉強を懸命にやるべきだと感じた。(地理も)また、今まで知らなかった細かいこともしれたので良かった。そして今様々な新しい技術が発展する中で、これからの時代はこれ以上すごいもの、どんなものが出来るのか気になった。また、今回のは沖縄だったが、今回のようなVR体験を茨城県や水戸市でも行って観光を増やす(魅力度最下位だから)ことができればより良くなるのでは?と感じた。

 

【所感】

探究教育の導入パートという位置づけでの実施であった為、教育に結びつける構成・台本に工夫を凝らしたことはもちろん、シンプルなテクノロジー(スマホ・オフライン・VRグラス)を活用して実施したことで、デジタルシティズンシップにもつながっていくとよいなと感じました。また、生徒たちの反応を見ていると、同じものを見てもそれぞれが感じるところや疑問は多様なものであり、そのそれぞれを深めていってもらえるきっかけとなれば嬉しく思います。

私たちが今期立ち上げる「デジ探360~デジタル×探究トレーニング」の方向性についてもより明確になり、終了後に教頭先生、主任ともお話をする機会があり、今後の教育のあり方について学校現場のお考えを聞くことができたことも大いなる財産となりました。

継続的な取り組みとなるよう、私たちも生徒たち以上に知的好奇心と情熱を持って活動していきます(決意表明)。